月の旅
僕らの生まれてくるずっとずっと前にはもう
アポロ11号は月に行ったっていうのに
というフレーズで始まる歌があります。
自身の干支が卯年だからというわけでもないですが、
時折意識してしまう、月。
狼男の変身に月が必要なように、
月、中でも満月は時折エネルギーの象徴として扱われます。
新月に願い事をすると叶うなんて迷信めいたことでも
なんとなく信じてみたくなるのもわからないでもありません。
そもそも月は未知の世界(別世界)でした。日本の文学作品で月が出てくる代表的なものに竹取物語がありますが、かぐや姫は月の住人で最終的にはおじいさんおばあさんの元を離れて遠い月に帰っていきました。月までどのくらいかかるのかも、どうやっていったらいいのかもわからない時代、そこが絶対にたどり着けないであろう果てしなく遠い場所として認識されていたであろうことは容易に想像できます。
だがしかし世の中に絶対はありません。知恵と技術の発達により、月までの距離を正確に示すことができるようになりました。その瞬間、月は果てしなく遠い未知の世界(憧れ)から頑張れば辿り着ける場所(ロマン)に変わりました。そして冒頭に挙げたアポロ計画で人類は月面に上陸する術を手に入れました。(月面着陸についてはフェイクだったという言説もありますが、信じるか信じないかは云々の話をするのが本題ではないのでさらっと流します。)
そしてそのロマンはとどまることを知らず、今も多くの企業、個人がロケット開発を進めています。民間人が旅行感覚で月に行ける日もそう遠くないのかもしれないし、月と地球の遠距離恋愛なんてアニメみたいなことも実際に出てくる日が来るかもしれません。
何事も憧れているうちはいつまでたっても憧れのまま。
ラブEメールフロムヴィーナスでもなんでもできる時代、
ロマンを追いかける側でいたい。