猫の旅
猫が可愛い。
犬と双璧をなす愛玩動物界の人気者であり、「犬派?猫派?」は「kinkikidsは剛派?光一派?」と並んで初対面の相手にとりあえず投げる質問の頂点に未だ君臨しています。(ちなみに僕は堂本剛派です。)
街中で時折僕らの視線を奪ってくる猫。当たり前すぎて普段意識することはないですが、いつから僕らの暮らしの中に猫という存在がいたのでしょうか。
猫の最古の飼育例はキプロス島のおよそ9500年前の遺跡から発掘されています。また、系統的起源は紀元前3000年頃のエジプトで固められたとされています。果てしなく遠い昔から人間と猫は一緒に生活していたんですね。。。
さて質問です。犬と猫はどちらが先に家畜化しているかわかりますか?
(以下シンキングタイム)
正解は犬。
当たっても特に何もありませんが、これには僕らの祖先の生活様式が大きく影響されています。人類はもともと狩猟民族であり、火の誕生などにより農耕民族へとシフトしていった話は皆さんもどこかで聞いたことがあるかもしれないですし、以前別の旅で辿ったこともあるかもしれませんが。この「狩猟」から「農耕」への変化の中で人と動物の関わり方も変わっていきました。
狩猟犬や番犬は聞いたことがあっても、狩猟猫や番猫とは言いません。(狩猟猫、全部けものへんの漢字で構成されているのはちょっと素敵。)狩人のパートナーは犬と相場が昔から決まっていました。そこから時代が変わり、人々は穀物を農作するようになり、それを備蓄するライフスタイルをとるようになりました。そうすると保存している穀物を守らなければならず、穀物にとっての敵は害虫(特に鼠)でした。その鼠を撃退する役割を果たしたのが猫。猫は鼠や害虫は捕獲するものの、穀物に手をつけなかったので、益獣として人類に受け入れられるようになりました。猫にしてみれば人の言いつけを守って鼠を追いかけるのではなく、本能で動いていたのかもしれませんが、結果オーライですね。
穀物を守るという大義がなくなった今日に至っても、猫と人間の関わりは切っても切れないものになりました。イエネコの大半は現在養われることによって生活をしています。が、その中で穀物を守っている猫はそう多くはないはずです。
向こう10年で今ある仕事の大半がなくなるとも言われている時代だからこそ、「穀物を守る」という働き方を失ったのにもかかわらず、生活を続けている猫、いや猫先輩の生き方に学べるものはないか考えてみましょう。
先輩が穀物を守る働きの変わりに、現在我々人間に与えている対価を以下列記します。個人的見解なので異議異論は大いに認めます。
1.癒しの提供
何につけてもまずはこれでしょう。道端で見かけただけでも「かわいいいいいいいい」と言わせてしまうその存在感はもはや歩くエンターテイメント。見ただけでライフポイントを回復してくれます。そんなことしてくれるのは猫かホイミスライムくらいです。
2.相談相手
猫は寂しそうにしている人のところに寄ってくるという話を聞いたことがあります。本能的にそうしているのかもしれませんが、だとしたらもう天が授けしカウンセラースキルですね。猫に悩みを相談しても何も答えてくれないという反論があるかもしれませんが、こういう悩みの大半には答えは必要ないので全く問題ありません。むしろ黙って聞くのがだいたい正解です。合間合間に「にゃあ」と挟んだら完璧です。
3.可愛い
1とほぼ一緒ですが、大事なことなので2回言いました。
4.モデル
フレームの中に猫が収まっているだけでもう絵になる写真が撮れます。いやいやそんなことないでしょうという方はすぐに「猫」で画像検索してください。秒で癒されますよ。
他にも僕らが今後生活していくにあたってのヒントがたくさん散りばめられていそうな猫の暮らし。僕は猫を飼っていないので、実際に猫を愛玩されている方々のお話(うちの猫ちゃん自慢)を聞きたいものです。
あなたは犬派ですか?猫派ですか?
シモダ